タンザニア銀行(英語: Bank ofタンザニア、略称BOT)はタンザニア連合共和国の中央銀行で、本部はダルエスサラームにあり、国家通貨タンザニアシリングの発行を担当している。
歴史第一次世界大戦前、タンザニア大陸とザンジバル諸島は異なる機関が発行した通貨を使用していた。タンザニア大陸は当時ドイツの植民地下にあったが、ザンジバル諸島は独自の政権を持っていた。第一次世界大戦後、タンザニアはイギリスに渡されてイギリス植民地になった。1919年12月、イギリスは東アフリカ通貨発行局(EACB)を設立し、主にポンドとの固定為替レートで現地通貨を発行する責任がある。第二次世界大戦後、タンザニアは1964年4月26日に独立し、東アフリカ通貨発行局も解散し始めた。翌年、新政府は「タンザニア銀行法」(Bank ofタンザニアAct,1965)を公布し、1966年6月14日にタンザニア銀行が正式に設立された。
組織構造
タンザニア銀行は取締役会が管理し、取締役会は10人で構成され、その中で大統領が直接総裁と3人の副総裁の合計4人の当然執行役員を任命し、財務省大臣が他の2人の当然執行役員と4人の非執行役員を任命する。取締役会には3つの諮問委員会があり、事務を支援する。タンザニア銀行総裁は3人の副総裁が協力し、行政、経済、金融政策の制定を担当する。